みなさん、こんにちは!
市川隆久です。
前回は、私が今の仕事にたどり着くまでの話で
私が大学で中国語を専攻したのに
全く畑違いのリクルートに入社を決めて、
いきなり内定者の時に営業マンとして働いた話をしましたが、
今回はその続きをお届け致します。
▼前回のお話しはこちらです。
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リクルートに内定してからリクルートが何をしているかを始めて知った私でした。
そもそも就職活動をしている意識もないまま、内定めいたものを頂いたので、
具体的な仕事内容を聞こうなんぞとは、全く意識になかったです。
リクルートの採用活動を赤裸々に語ると、
ご迷惑をかける気もしますので、具体的には控えますが、
私が思うに、
「いろいろな手法でアプローチをかけて集め、会社が良いと思う学生をその気にさせる」という、
ネット社会になる前には完璧にリードした手法、だと思います。
今はSNSやネットの世界によって、学生へのアプローチの手法は、
昔ほど単純ではないと思いますが、
一旦リスト化されたターゲットにどのようにクロージングして行くか、という、
いわゆる「営業活動」の見本と言っても良いこの手法は、
営業を組織化したい会社にも見事なほどのクオリティを持っている、と思っています。
リクルートの商品は、当時は広告雑誌。ポイントは、いかに多くの情報が、
わかりやすく整理されて掲載されているか、
そして、比較検討がしやすいか、という、
今のコンピュータが得意なことを人間が行なっていました。
収益は広告掲載料。原価は雑誌の制作費と印刷費、
あとは一般管理費として人件費、事務所賃料などの固定費など。
当時の雑誌「週刊就職情報」「とらばーゆ」「フロムエー」「週刊住宅情報」などは、
一冊200円程度の有料誌でしたが、雑誌の売上は、
キオスクやコンビニなどの販売経路獲得の費用に使い、
圧倒的に一番の媒体にすることに徹していました。
それで広告掲載料を出来るだけ高く設定して、
売上を伸ばし、制作費や印刷費は極限まで安く抑えて、利益率を上げます。
また、当時から事業部ごとに収益を管理する、プロフィット制度という手法を導入していました。
ドラッガーの「現代の経営」という本には既に載っている
アメリカ流の経営手法を、リクルート創業者の江副浩正さんは取り入れていましたね。
これは、何が良いか。
社員が自分の部門は利益を上げているか、を常に問われている環境に置かれており
おかげで私は、
押さえるのは売上よりも利益だ!
ということが自然と身についたのです。
そうすると、部門ごとが会社であり、
部門最適よりも全体最適という経営者目線で仕事をすることになりますね。
まあこの話も誰かに教わったわけではなく、
自分で考えてやらせてもらえた環境があってのことですが。
話をリクルートのことに戻しますが、
原価は極力抑えてもどこにお金を使うかと言うと、人件費や採用費です。
わかりやすい言葉で言うと、優秀で根性があって、自分から考えて行動出来る学生を採用する。
優秀で根性があって、自分から考えて行動出来る学生を採用する。
要は「自分で考えて行動出来る人」
当時の社是が
「自ら機会を作り出し機会によって自らを変えよ」ですから、それが出来そうな人を採用する。
私も誰に教わることもなく、自らの成長が会社にも貢献する、と本気で思っていましたからね。
それでも問題は、やはりそこそこ出来る人でないと、
ということと、人が見ていないときにもちゃんとやる、という人を探して、
そういう学生を採用する、ということ。………
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続きはまた次回、お届けしたいと思います。